自民党のエネルギー政策提言案「原発建て替え・新増設」に波紋
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自民党の原発政策提言案 建て替え・新増設に波紋
自民党総合エネルギー戦略調査会(額賀福志郎会長)がまとめた次期「エネルギー基本計画」の提言案で、原発について「リプレース(建て替え)・新増設を可能とするために必要な対策を講じる」との内容が盛り込まれ、波紋を呼んでいる。現行計画は新増設や建て替えに言及せず、依存度は「可能な限り低減する」としている。党内からは原発依存度低減を掲げる党の公約に反するとの指摘も出ている。
提言案の背景には、菅義偉首相が掲げる2050年までの温室効果ガスの排出ゼロ目標がある。与党も「原発の再稼働やリプレースなしで達成は不可能。再生可能エネルギーの普及と両輪だ」と強調。原則40年としている原発運転期間の延長なども含め、「脱炭素社会の実現」を追い風に原発を推し進めようとの思惑が党内にある。
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週刊エコノミスト
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