経済・企業

コーヒーから化粧品まで、中国で「新プレミアム市場」が急拡大=郷裕

中国の「新プレミアム市場」 コーヒーから化粧品まで急拡大=郷裕

 2020年の中国消費市場は、年初の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、マイナス成長に陥った。個人消費の動向を示す社会消費品小売総額は、8月から前年同月比でプラス成長に転じたものの、年間では前年比3・9%減と落ち込んだ。

 しかし、21年1~2月は前年同期比30・7%増と急回復を見せ、中国政府は21年全体で前年比10%以上の成長を見込んでいる。政府はコロナ禍においても早期に経済成長を回復させ、国内市場の強大化を目指したい考えだ。

 こうした背景もあり、消費者や事業者の国内市場回帰が進んでいる。コロナ以前の中国消費者は、海外旅行など国外での消費が活発だったが、当面の海外渡航制限によって旺盛な消費意欲は国内市場に向けられることになった。

残り1969文字(全文2320文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

6月20日号

日本株 沸騰前夜14 東証新指数「トヨタ外し」が好材料 新NISA控え先回りする外国人■浜田健太郎/和田肇17 インタビュー 草刈貴弘 カタリスト 投資顧問ファンドマネジャー18 バフェット氏の商社株買い 総会で「さらなる投資」に意欲■尾藤峰男20 CFOに聞く1 インタビュー 鉢村剛 伊藤忠商事副 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事