国際・政治深層真相

「15歳男子はまだ子供」 都立高合格点性差の事情

 東京都立高校には、全国のほとんどの共学公立高校で既に廃止されている「男女別定員制」が残されている。多くの学校で女子が合格最低点が高くなっている点が、報道によって明らかになった。都内の私立高は女子校が多く、都立高で不合格になった男子生徒の受け皿がないという点が強調されているが、実際にはもっと複雑な事情がある。

 一つが、合否判定で3割の比重を占める内申点だ。「今のルールでは、女子の内申点が高くなる」と、東京23区の公立中学校の男性教員は言う。内申点には試験で測れる能力だけでなく、意欲や態度が反映される。「女子は授業態度が真面目で宿題もきちんと提出するので評価が高くなりがち」という。

残り244文字(全文537文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月4日号

徹底攻略 新NISA22 使わないともったいない 口座開設から運用まで解説 ■加藤 結花/白鳥 達哉/深野 康彦28 プロのNISA 指南1 シニア層なら「家計の一助」に 生活用品優待銘柄を狙え  ■大山 弘子30 プロのNISA 指南2 インデックス投信でコツコツ取り崩さず積み立て ■篠田 尚子3 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事