豪州・チリに偏在するリチウム、コンゴに集中するコバルト、中国に集中するレアアース=編集部
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図解 偏在する3大資源=編集部
リチウム チリ・アルゼンチンの塩湖に依存
リチウムイオン電池の母材となるリチウムは、55%を豪州、23%をチリ、8%をアルゼンチンで生産しているが、日本が輸入する炭酸リチウム(粗原料)の9割はチリとアルゼンチン産で、塩湖からリチウムを採取している。
日本で利用するリチウムの9割がリチウムイオン電池向けだ。自動車用電池の需要急増で、2018年にはキロ当たりの炭酸リチウムの価格が16ドル(約1700円)まで高騰したが、豪州で鉱石からリチウムを採取する生産の増加で価格は低下、現在は12ドルで推移している。
ただ、塩湖のかん水を天日干ししてリチウムを採取するチリやアルゼンチンに比べ、鉱石から採取する場合は硫酸を鉱石に染み込ませて焼く工程で大量のエネルギーを使う。
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週刊エコノミスト
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