中国の粉ミルク最大手、中国の高齢化社会では高級品志向=富岡浩司
有料記事
中国飛鶴 中国の粉ミルク最大手=富岡浩司/343
◆Feihe
中国飛鶴(Feihe)は中国最大の粉ミルクメーカー。中国では伝統的にネスレなど海外メーカーの粉ミルクや、国産でも輸入原料を使用する粉ミルクメーカーが消費者から高い人気を集めている。中国飛鶴は原材料調達から生産、販売まで全てを国内で完結するビジネスモデルが特徴だ。前身企業の丹頂鶴(Hongguang Dairy)は1962年に設立され、中国でも最も歴史のある粉ミルク企業の一つであった。
2019年11月に香港証券取引所に上場した。上場後の値動きは右肩上がりで公募価格の7・5香港ドルから21年1月に最高値24・85香港ドルの高値を付け、足元は18香港ドル台(6月16日)で推移している。20年の売上高は185・9億元(3160億円)と16年の37・2億元(632億円)から約5倍、20年の純利益は同約18倍の74・3億元(1263億円)と大幅に業績が拡大している。
残り2506文字(全文2921文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める