中国海軍は間もなく質量共に米海軍を追い付く可能性=飯田将史
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軍事力 空母運用の実力も向上 艦艇数で米海軍上回る=飯田将史
今年4月、中国・海南省三亜市の軍港で、最新鋭艦艇の就役式が、習近平国家主席を迎えて盛大に行われた。
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配備されたのは、大陸間核弾道ミサイルを搭載する戦略原子力潜水艦「ジン級」の6番艦(6番目に進水した艦)「長征18号」、1万トン級大型駆逐艦「レンハイ級」の3番艦「大連」、中国初の強襲揚陸艦「ユーシェン級」の1番艦「海南」の3隻。今回の3隻同時就役にみられるように、ここにきて、中国海軍はその実力を質量両面で急速に向上させている(表)。
昨年公表された米国防総省の年次報告書によれば、中国海軍の艦艇保有数は約350隻に達し、米海軍の290隻を超え、「世界最大の海軍」になったとしている。ただし、艦艇数だけで実力は比較できない。例えば、遠隔地で軍事作戦を行う際に拠点となる空母は、中国海軍の2隻に対し、米海軍は11隻と圧倒している。強力な防御力・攻撃力を持ち、長距離・長期間の作戦に有利な大型艦艇(巡洋艦・駆逐艦)も、米海軍は中国海軍を大…
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週刊エコノミスト
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