国際・政治 FOCUS
反米・反イスラエルのライシ政権中東の不安定要因の気配
有料記事
イラン大統領選 保守強硬派のライシ氏当選 中東の不安定要因の気配=宮田律
6月18日にあったイラン大統領選挙で保守強硬派のエブラヒム・ライシ司法府代表(60)が当選した。
イランの大統領選での候補者は最高指導者の影響力の強い護憲評議会の事前審査で絞られるが、改革派や保守穏健派(中道派)は選挙から事実上、締め出された。ハメネイ最高指導者は保守強硬派のライシ師を大統領として好ましいと判断したのだろう。
2018年に米トランプ政権がイラン核合意から離脱して、イランへの制裁を強化し、イランは経済的苦境に陥った。インフレ率は50%を超え、国民の6割は貧困状態にあるとみられる。新型コロナウイルスの感染も社会的混乱に拍車をかけた。
残り829文字(全文1141文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める