石炭を「禁制品」にするESGの圧力=浜田健太郎
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石炭は日本の主力電源 火力発電に強まる逆風=浜田健太郎
石炭火力は日本の主力電源だ。2019年度の発電量全体に占める電源構成比で31.9%に上り、天然ガス(37.1%)に次ぐ基幹電源になっている(図)。2011年3月の東京電力福島第1原発事故に伴い、原子力発電の比率が大きく落ち込む中で、天然ガス火力とともに日本の電力供給を担う基幹エネルギーの役割を果たしてきた。
石炭のメリットは資源量が豊富で安価なことだ。現状の需要を基にして採掘可能な埋蔵量は130年を超えるとされる。日本の調達先は、オーストラリア、インドネシア、カナダといった日本と関係が安定した国からの輸入が大半を占める。熱量当たりの輸入価格は原油、液化天然ガスに比べると2分の1〜3分の1で安定している。
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週刊エコノミスト
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