米大手半導体のコルボ、5Gから人工衛星で需要拡大の理由=岩田太郎
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コルボ 米半導体、防衛宇宙にも強み=岩田太郎/345
◆Qorvo
コルボは、次世代高速通信規格である5Gや有線通信の高速化・無遅延化に不可欠な高周波(RF)半導体や増幅器、電源管理製品などの設計・開発・製造を行う業界リーダーの米企業である。米半導体メーカーのRFマイクロ・デバイセズと同業トライクイントとの合併により2015年に設立された。
同社の売り上げは3分の2がスマートフォンやパソコンなどモバイル製品向け部品で、残りの3分の1がレーダーやミサイル、ロケット向け部品などインフラ(社会基盤)・防衛製品となっている。21年2月に火星への着陸に成功した米航空宇宙局(NASA)の火星探査機の降下レーダーや、米民間宇宙企業のスペースXが打ち上げたロケット、米軍のミサイルにもコルボの部品が使用されている。
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週刊エコノミスト
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