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商社2021 5大商社の注目事業を役員に聞く④三井物産 米化学品工場で二酸化炭素を有効活用しメタノールを製造

三井物産は、米国化学品大手「セラニーズ」と折半出資した「フェアウェイメタノール」(米国)で天然ガスを改質してメタノールを生産しているが、今年3月、周辺工場から排出される二酸化炭素を活用してメタノールを製造するべく、設備増強を決めた。従来製法に二酸化炭素を追加投入することで増産効果が見込める。CCU(二酸化炭素の回収・利用)案件として気候変動問題に資するし、収益も十分上がる事業だ。

 メタノールは、さまざまな素材の基礎原料となる「基礎化学品」の一種で、透明な樹脂や、硬いプラスチックなどの原料となる。水族館の水槽や、新型コロナウイルス対策のアクリル板、接着剤や船舶など輸送用燃料にも使われる。世界需要は年間8000万㌧で、今後も年率3%の成長が見込める。

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