経済・企業

SBIHD北尾社長インタビュー  日本株は3万円超えへ ワクチンの次は治療薬

「ワクチンで、世界中がそこそこの経済成長に」
「ワクチンで、世界中がそこそこの経済成長に」

インタビュー 北尾吉孝・SBIホールディングス社長

日本株は3万円超えへ ワクチンの次は治療薬

 SBIホールディングスの北尾吉孝社長に日本と世界経済の展望などについて聞いた。

(聞き手=中園敦二/和田肇・編集部)

── 今回の東京都議選(定数127)で自民党は第1党となったものの、選挙協力した公明党と合わせた議席が過半数を確保できなかった。

■自民党が50議席を超えるとか、自公合わせて過半数(64議席)になるという楽観的な人は多かったが、私は最初からあの程度だと思っていた。意外に思ったのは立憲民主党が善戦したことだ。

 最後の決め手は、小池百合子知事が都民ファーストの会を激励したからではない。自民党にとって運悪く、新型コロナウイルスのワクチンが自治体などで足りないというニュースが出たからだ。五輪開催を前に東京は新規感染者が増え、都民は非常に不満だった。

菅政権はワクチン次第

── 秋に見込まれる総選挙への影響は。

■コロナの問題は、日本全国の問題だ。相当な水際対策をして五輪でしっかりやれば、自民党、菅政権は総選挙を乗り切るだろう。あとはワクチン接種を10、11月に終わらせるのが可能かどうかだ。

── 今年度下半期の世界経済の見通しは?

■英国で変異株のデルタ株が増えてきている。これが増えたら、また元の木阿弥(もくあみ)になる。問題は重症化をどれだけ防げるかだ。ワクチンによってコロナが“風邪に毛が生えたような程度”になれば、世界中がそこそこ経済成長を遂げることになる。

── 米国株が上がっています。

■基本的には急激にインフレが進行する状況ではないからだ。このコロナから解放されると、いろいろなことが変わってくる可能性がある。比較的楽観的に見ていて、これから十分上がる可能性があると思う。米国経済がV字回復の途上にあれば、まだ大丈夫だ。株価は半年先を読んで動いている。あと半年は大丈夫かな。

 薬品会社はワクチンでもうけているが、これからは治療薬だ。これが出たら創薬・製薬の業界は潤うだろう。

日本独自の治療薬を

── 日本株は出遅れています。

■それはワクチン接種が遅れているから、経済の回復も出遅れている。総選挙を終えて、政治の安定を確認することが大事だ。そして10、11月でワクチンが国民に行き渡るかどうか。重症化する人が少なくなれば、もっと株価は上がる。米国が上がれば、日本も上がる。独歩高とは言わないが…

残り1465文字(全文2465文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月4日号

新制度スタート! マンション管理必勝法14 動き出した二つの評価制度 住人の意識改革が始まった ■荒木 涼子/白鳥 達哉18 よく分かる「評価制度」 高得点獲得のポイント ■荒木 涼子20 国の制度もスタート 自治体が優良管理を「認定」 ■白鳥 達哉23 迫る「第三の老い」 ここまで深刻な管理員不足 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事