経済・企業

ドル・円/ユーロ・円 年末にかけてドル再上昇=武田淳

 為替市場は「脱新型コロナウイルス」の景気回復で先行するドルが主導する。今年度前半は早期利上げ観測がドルを押し上げたが、米国の物価上昇が一時的な供給制約や前年の反動の一巡とともに沈静化し、長期金利が落ち着くにつれてドル弱含みとなるだろう。ドル・円相場は9月にかけて108円台まで円高が進むと予想する。

 ただ、米国の雇用回復を遅らせていた失業保険の追加給付は予定の9月を待たずに打ち切る動きが広がり、10月ごろには失業率の下落傾向が確認され、テーパリング(量的緩和の段階的縮小)開始が視野に入り始めるだろう。年末にかけて再びドルは強含み、ドル・円…

残り409文字(全文681文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

3月28日号

東証再編1年 日本株の大逆襲18 大日本印刷、カナデン…… 本気出し始めた低PBR株 ■安藤 大介21 60年ぶり大改革の東証再編 「骨抜き」批判についに本腰 ■編集部23 スクリーニングで探す 株主還元が期待できそうな120銘柄26 プライム経過措置 適用企業の8割が基準未達 スタンダード移行の救 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事