ロイヤルホールディングス菊地唯夫会長インタビュー 4度目の緊急事態は想定外 コロナ後の業界再編必至
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インタビュー 菊地唯夫・ロイヤルホールディングス会長 4度目の緊急事態は想定外
4度目の緊急事態は想定外 コロナ後の業界再編必至
ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」などを展開するロイヤルホールディングス(HD)の菊地唯夫会長に外食産業の展望などについて聞いた。
(聞き手=中園敦二・編集部)
── 新型コロナウイルスの感染拡大の影響は。
■ロイヤルHDは、ファミリーレストランなどの外食、機内食、空港など施設内飲食店、ホテルの4事業を展開しているが全てダメージを受けた。
高齢者のワクチン接種がある程度進んでいたので、東京での4度目の緊急事態宣言は想定外だ。8月は観光、外食産業にとっては一番の稼ぎ時。いままでのマイナスをここで取り返そうという事業者も多かっただろう。精神的なショックは大きい。
── 危機感はいつから。
■昨年5月中旬に半期で150億円の赤字になると分かった。年間で300億円だ。500億円の資本金で300億円毀損(きそん)してしまう。直後に資本パートナーを探し始め、総合商社の双日が見つかった。今年2月に双日や金融機関から第三者割当増資などで約240億円を調達すると発表した。我々の事業はすべて「人が移動すること」に依存していた。ビジネスモデルを再構築しなければならないが、時間はなかった。
前期は希望退職を募り、315人が退職した。店舗は全店舗の1割にあたる90店を閉店すると決め、うち約10店は稼ぎ頭だったが閉めざるを得なかった。
── 双日以外の選択肢は。
■国内系ファンドの話もあった。ただ、刀折れ矢尽き、赤字垂れ流し状態の同業同士の統合は苦労が倍になるだけで、当初から念頭になかった。
70兆円の「食」産業に
── 業界も変わるのか。
■これまでレストランなどの「外食」、弁当などの「中食」、スーパーなどの「内食」と明確に分かれていたが、今回のコロナで外食業界が中食や内食に参入した。相互…
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週刊エコノミスト
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