世界の製薬業界 バイオに経営資源集中 開発力で圧倒の米国勢=編集部
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世界の製薬業界をリードするのは、「メガファーマ」と呼ばれる大手企業だ。売上高で見れば、ロシュ、ノバルティスのスイス勢に次ぎ、メルクやアッヴィ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)など米国勢が並ぶ。ただ、医薬品開発の主軸が低分子医薬品からバイオ医薬品へと移る中で、開発力や市場の評価(時価総額)では米国勢が他を圧倒する。表の拡大はこちら
2000年代に入って世界の製薬業界では再編の嵐が吹き荒れ、ロシュが02年、中外製薬を子会社化したように、メガファーマはM&A(合併・買収)によって規模を拡大した。アッヴィが昨年、アイルランドのアラガンを買収するなど、現在もM&Aは続くが、最近はむしろ、特許切れなどで競争力が低下した部門を切り離し、経営資源をバイオ医薬品開発に集中する流れが強まっている。
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週刊エコノミスト
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