インタビュー 物言う株主の功罪 必要論 北村雄一郎 日本の産業再編促進の追い風に
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アクティビストはどう変わり、日本企業に何をもたらしているのか。識者に話を聞いた。
(聞き手=浜田健太郎・編集部)
── 今年6月の株主総会で特徴的だったことは。
■東芝だろう。6月の定時株主総会で取締役会議長(中外製薬名誉会長)の再任案が否決された。それに先立つ3月の臨時株主総会で、20年7月に行われた定時株主総会が適正に行われたかの調査を求めた筆頭株主エフィッシモ・キャピタル・マネージメントの株主提案が可決された。これをきっかけに、4月に車谷暢昭社長兼CEO(最高経営責任者、肩書は当時)が退陣に追い込まれた。
── 臨時総会の決議を受けて6月に発表された調査報告書は、経済産業省が株主に議決権行使をやめるよう介入したと指摘した。
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週刊エコノミスト
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