経済・企業

FRBの買い取り資産の縮小は年末か。注目の米経済シンポジウム=木内登英

ジャクソンホール会議の夕食会に向かうパウエルFRB議長(右)。今年は2年ぶりに対面方式で開催される(2019年8月、米ワイオミング州で) (Bloomberg)
ジャクソンホール会議の夕食会に向かうパウエルFRB議長(右)。今年は2年ぶりに対面方式で開催される(2019年8月、米ワイオミング州で) (Bloomberg)

注目の米経済シンポジウム 緩和縮小言及でも市場は混乱せず 「年末か年初開始」は織り込み済み=木内登英

 8月26~28日に米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれるカンザスシティー連邦準備銀行主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が、例年になく注目を集めている。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がテーパリング(資産買い入れの段階的減額)について踏み込んだ発言をする、との観測が高まってきたためだ。

 2013年5月、当時のバーナンキFRB議長が突然テーパリングを示唆したことが、世界の金融市場を大きく動揺させた。パウエル議長の発言が同様の事態を引き起こすことを、市場は警戒しているのだ。

残り980文字(全文1281文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事