東京五輪の経済効果、無観客開催で1・4兆円程度減の見込み=永浜利広
有料記事
東京五輪の経済効果 失われた1.4兆円 インバウンドに期待=永浜利広
東京五輪が閉幕した。当初は国内外から多くの観戦客が東京や日本の観光地を訪れ、宿泊・飲食・観光消費などが増加することが見込まれていたが、無観客開催になったことなどで、開催年に見込まれていた1・7兆円程度の経済効果は、0・3兆円程度に縮小したと試算される。つまり、国内総生産(GDP)は1・4兆円程度失われた可能性がある。
経済効果が縮小した最大の要因は、開催に伴う内外の観戦客が宿泊や飲食・観光などに消費する需要が失われたことだろう。しかし、全て失われたわけではなく、無観客でも、五輪開始に伴う関係者の宿泊や飲食、警備などの需要が発生したことに加え、自宅などで観戦するためのテレビや宅配サービスなどの需要増加などによって0・3兆円程度のGDP押し上げ効果はあったとみられる。
残り635文字(全文1006文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める