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経済・企業 商社2021

インタビュー 三井物産・堀健一社長 もう「資源の三井」とは言わせない!ネオ「ブッサンの稼ぎ方」とは?

武市公孝撮影
武市公孝撮影

Top Interview2 堀健一・三井物産社長 「エネルギー転換で事業機会」

 4月に就任した堀社長は、世界的な「エネルギー転換」に大きなビジネスチャンスを見いだしている。

(聞き手=横山渉・ジャーナリスト、種市房子/稲留正英・編集部)

「エネルギー転換」に事業機会 機械、化学も収益底上げ

── 鉄鉱石や銅価格の上昇を受けて、今期の最終(当期)利益を4600億円から6400億円に上方修正した。「資源の三井」との印象が強いが、受け止めは?

■鉄鉱石は当社のコア事業で、市況の後押しで業績を上方修正したが、その他の各事業が着実に力を付けていることは見てほしい。機械やモビリティーが良く、たとえば、北米自動車販売事業「ペンスキー」は利益を伸ばしている。化学品や生活産業、ヘルスケアもコロナ禍以降に向けた収益化ができている。会社全体にわたり収益力の底上げができていることを見てほしい。

「資源・非資源」に疑義

── 株式市場・メディアは商社のポートフォリオを「資源・非資源」で捉えている。

■資源と非資源の二元論で語っていると、商社の特性をうまく伝えられないと強く思っている。たとえば、当社で重点施策の一つに掲げている「エネルギーソリューション」。世界的課題であるエネルギー転換ではどのセグメント(事業領域)が主体になっていくのかを考えると、当事者であるエネルギー部門のほか、化学品、インフラ、電力、デジタル、船や航空機などのモビリティーもかかわってくる。このように、事業構築が複合的に事業の垣根を越えて行われる際、各セグメントを固有名詞で語らないと、商社が提供できる統合的なソリューションを示すことができない。

── 就任後に重点施策で「規模感ある収益群の形成」を掲げた。どういう概念か。

■例えば、先ほど述べたペンスキーは、元々は全米2位の乗用車ディーラーだった。その後、当社が経営参画し、ペンスキー経営陣との経営思…

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