金は危機に備えてニーズ高まる=鈴木直美
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金 危機への備えで需要堅調=鈴木直美
金相場は8月初旬に再び急落し、一時は1トロイオンス=1700ドルの大台を割り込んだ。米連邦準備制度理事会(FRB)副議長の発言や、7月の米雇用統計の予想以上の上振れなどから、米国の量的緩和縮小開始の条件が整いつつあるとの見方が強まったのが背景だ。金市場では先物中心に売りが出た。
しかし、相場は3月の安値を割り込むことなく反発。米国では金価格が急落した6月と8月に金貨の売り上げが増加した。米データ分析企業のパランティアが、金地金を購入したことが開示資料で判明し話題にもなった。同社は「ブラック・スワンイベント(発生確率は低いが甚大な危機を招きうる事象)への備え」と説明している。
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週刊エコノミスト
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