米国の長期金利安定で日本の好業績IT株も人気が続く=藤戸則弘
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東京市場 ストラテジストが読む 米長期金利安定でIT株など有利=藤戸則弘
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が8月27日、米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)の講演で、焦点のテーパリング(量的緩和策の段階的縮小)について、「年内に開始するのが適当」と述べ、波乱を起こさない形で市場の合意形成に成功した。
2013年5月に当時のバーナンキFRB議長が突如、テーパリングを示唆し、市場が大混乱になったことが投資家の記憶に鮮明に残っているため、警戒的な心理が働きやすかった。しかし、パウエル議長は市場の動揺を抑制するために、慎重かつ段階的なアプローチを採り投資家に十分、準備させることができたといえよう。
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週刊エコノミスト
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