長期金利に上昇圧力がかかる=徳勝礼子
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長期金利 狭いレンジで推移=徳勝礼子
米連邦準備制度理事会(FRB)が今年中に国債買い入れ減額(テーパリング)を開始することがほぼ確実視されており、米長期金利(10年債利回り)の下限は1・3%前後で固まってきている。一方、日銀は「持続可能な金融緩和」の観点から、今年4月から国債買い入れを緩やかに減額することが既定路線となっている。
ただし、日銀は政策変更の余地が限られる中で、国債買い入れ減額の注目度が高まることを回避する意図なのか、毎月発表していた翌月の買い入れ予定額を、今年6月以降は四半期ごとに発表する方法に変更した。国債買い入れ減額は市場の材料にはなりにくく、短期国債の発行減額を受けた中短期国債金利の低下に伴い、7月以降は長期金利も0~0・02%の狭いレンジが続いている。
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週刊エコノミスト
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