9月21日発表の米住宅着工件数、住宅価格上昇で軟調続く見通し=窪谷浩
有料記事
今週のポイント 米・住宅着工件数(9月21日) 3月にピークアウトの可能性=窪谷浩
9月21日に米国で8月の住宅着工、許可件数が発表される。着工件数は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で昨春に大幅に落ち込んだものの、その後は住宅ローン金利が史上最低水準に低下したこともあり、戸建て主導でV字回復した。今年3月には季節調整済みの年率換算で172.5万件と、住宅ブームであった2006年以来の水準となった。
もっとも、足元で着工件数の回復には陰りがみられている。21年7月の着工件数は同153.4万件と3月のピークから11.1%下落した。下落に転じた要因として住宅価格の高騰が挙げられる。住宅価格は住宅販売在庫の不足や、建材価格の上昇に伴う建設コストの増加などから、主要な住宅価格指数が21年6月に前年同月比で2割弱上昇して史上最高を記録しており、住宅需要に影響したとみられる。
残り255文字(全文642文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める