稲留正英/藤枝克治
有料記事
編集部から
7月から弊誌オンライン版で「投資の達人に聞く」という連載を開始した。投信業界で高い運用成績を上げるプロたちに、その投資哲学や秘訣(ひけつ)を聞く内容だ。元々、私自身も資産運用に関心があったが、やはり、達人たちの話は面白い。
それぞれ、独自の哲学を持つが、共通するのは、長期投資以外に成功の道はないと確信していること。ネットや雑誌では、「いかに、短期でもうけたか」というような動画や記事があふれているが、彼らは、「相場が読めるくらいなら、働く必要はない」と口をそろえる。
話を聞くにつけ、株式投資とは、農業に似ていると感じる。畑を耕し、丁寧に手入れをし、気長に待つ。当初は、日照りや大雨で作物が全滅することもあるが、根気よく続けると、数年後、予想もしなかった大きな収穫が得られる。目先の株価に一喜一憂するようでは、本物ではない。
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週刊エコノミスト
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