自民党の大罪 「悪夢の3年」より「悪夢の30年」=古賀茂明
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古賀茂明の闘論席
岸田文雄政権が誕生し、予算委員会も開かないまま衆議院の解散総選挙となった。政権発足直後に「この岸田にお任せいただけるのかご判断いただきたい」と言うが、国民は何を判断材料にすればよいのか。
各党の公約は重要な判断材料のはずだが、与野党ともに財源の裏打ちのない耳に心地よいバラマキ政策を競い合うので、あまりあてにはできない。そこで、将来を占ううえで、一番重視すべきなのは、実は過去の実績だ。
与野党の過去の実績というと、とかく民主党政権の失敗をあげつらう向きが多い。安倍晋三元首相が多用した、民主党政権の「あの悪夢の3年間」というフレーズがその象徴だ。そして、面白いことに、旧民主党の議員の中にも、いまだに「あの3年間の失敗の反省の上に立ち」というようなことを「誠実そうに」強調する議員がいる。
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