週刊エコノミスト Online株式市場が注目!海外企業

「TInder」の米マッチ・グループが、世界一の出会い系アプリ企業になったワケ=宮川淳子

    デート系アプリが世界中で普及 Bloomberg
    デート系アプリが世界中で普及 Bloomberg

    マッチ・グループ 「出会い系」で世界トップ=宮川淳子/2

     ◆Match Group

     マッチ・グループは米国のデート系アプリ開発会社である。人気アプリ「ティンダー(Tinder)」をはじめ、英語、日本語など20以上のブランドを多言語で提供している。ユーザー動向を調査する米アプトピアによると、2020年のティンダーの年間ダウンロード数は7400万件とデート系アプリで圧倒的な世界トップ。その他のブランドも含めると、デート系アプリ市場で同社は50%強のシェアを持つとみられる。

     20年12月期の売上高は、前期比17%増の24億ドル(約2640億円)。売上高の増加に伴い営業利益も前期比16%増となり、営業利益率(営業利益÷売上高)は31%と高い。ブランド別の売上高伸び率は、北米で幅広い年齢層のユーザーを持つティンダーが18%増。ティンダー以外のブランドも16%増となった。北米市場はARPU(1ユーザー当たりの平均売り上げ)がその他の地域に比べて高いことから、ティンダーが収益性のけん引役を担っている。

    コロナ禍で人気加速

     ティンダーは現在670万人以上の有料会員を抱え、全社売上高の57%を占める主力商品だ(20年12月期)。マッチ・グループは、プロフィール検索、最適マッチング、ユーザー向けイベントなど、1986年の創業以降、さまざまな手法でオンライン・サービスを提供してきた。14年に当時同業だったティンダーを買収したことを契機に、現在の高い競争力や市場地位を確立した。現在のティンダーは、手軽でどこでも使えるスマートフォン用アプリの利点に加え、簡易的な無料サービスから段階的に有料サービスを追加できる料金体系となっており汎用(はんよう)性が高い。

     07年に米アップルが初代iPhoneを発売して以降、スマホが急速に普及し、位置情報を使ったデート系アプリの利便性やマッチング数が増えた。こうした状況がティンダーの急成長を後押しした。また、20年からのコロナ禍で日常生活のあらゆる分野でオンラインへの…

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