NY市場 供給網の混乱は徐々に緩和へ=中川大輔
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米国株式市場は9月以降は軟調な展開が続いたが、米国企業の業績に対する慎重な見方が出てきたことが背景の一つにある。夏場の新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染急拡大で生産拠点や輸送網が打撃を受け、想定以上のサプライチェーンの混乱とコスト増を招いたようだ。直近では商品や原材料の不足が当面の売り上げの制約要因となり、企業が業績見通しを下方修正する動きも出てきている。
一方、経済活動の正常化に伴って供給制約は徐々に緩和されていくだろう。輸送網の逼迫(ひっぱく)は米国のホリデー商戦前の駆け込み輸入も短期的に影響しているとの見方があるほか、感染拡大で生産活動が阻害されていた東南アジアなどでのワクチン普及も期待されている。
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