投資・運用

首都圏人気路線の安全度 東急東横線、田園都市線、京王井の頭線、西武新宿線 利便性や土地ブランド優先 必ずしもリスクを反映せず=横山芳春

水害リスクが低い京王井の頭線の井の頭公園駅
水害リスクが低い京王井の頭線の井の頭公園駅

 同じ路線でも、高台の地盤の良い台地の上や、標高の低い川沿いの低地の土地かどうかなど、駅の立地により地形や地盤は大きく特徴が異なる。このため、災害によるリスクも、駅ごとに大きく変わる。

 近年、1時間当たりの降水量の多い降雨の回数が増加傾向にあり、崖崩れなどの土砂災害や河川の氾濫、都市型の水害といわれる、水が排水されずに起こる内水氾濫などが発生しやすくなっている。地震も30年以内に「首都直下地震」が70%の確率で発生すると試算されているなど、いつ大きな地震が発生してもおかしくないといわれている。

 洪水や内水氾濫などの起きやすさや、地震の発生しやすさ・揺れやすさのデータやハザードマップは一般公開が進められており、住人も災害リスクを把握しやすいようになってきている。

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