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週刊エコノミスト Online 編集後記

浜田健太郎/村田晋一郎

編集部から

 円安が進み、1ドル=115円が目前だ(10月20日時点)。原油高も加わりガソリンは全国平均で1リットル160円台と、7年ぶりの水準に高騰。生活に車が欠かせない地方には厳しい冬になりそうだ。

 本誌10月5日号で「安い日本、超円安時代」という特集を掲載し、発売直後に円安基調が鮮明になった。私は以前から「円安は善、円高は悪」と捉える国民感情と、それに同調するメディアの論調が嫌いだ。自国の通貨が強いことをなぜ忌避するのか、いまだ理解できない。

 いずれにせよ、いまは「悪い円安」の様相だ。米国や欧州で中央銀行が量的緩和を終えて、利上げに踏み出す時期がいずれ来る。異次元緩和を常態化させ、出口戦略を封印する日銀は追随できないだろう。今後もじわじわと円安が進み、150円、180円といった水準でも歯止めが掛からないことを危惧している。

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