経済・企業

東芝の逆襲 新型リチウムイオン電池 2万回充放電でも劣化しない=永井隆

    EVモーターズ・ジャパンが製造するEVマイクロバス 筆者撮影
    EVモーターズ・ジャパンが製造するEVマイクロバス 筆者撮影

    東芝の逆襲 新型リチウムイオン電池=永井隆

    2万回充放電でも劣化しない 充電5分で50キロ走行はバス向き

     東芝の新型リチウムイオン電池を搭載した電気自動車(EV)のマイクロバスが、年内にも登場する。EVマイクロバスを商品化するのは、ベンチャーのEVモーターズ・ジャパン(EVM)(北九州市)だ。EVM社は、いわゆるファブレス(工場をもたない製造業)として、バスやトラック、EV充電設備などを展開している。

     EVMは今年に入り29人乗りのEVバスを投入している。価格は約2000万円で、電池は中国のCATL(寧徳時代新能源科技)から調達している。

     これに続いて年内に商品化するEVバスに、東芝が開発を進めていた「ニオブチタン系酸化物(NTO)」を負極材に使った新型電池が搭載される。NTOは、希少金属(レアメタル)の「ニオブ(Nb)」から作られる。東芝は、ニオブを使った負極材関連で80件以上の特許を持っている。

     従来、東芝は負極材にチタン酸リチウム(LTO)を使ったリチウムイオン電池「SCiB」を展開、「ワゴンR」などスズキのマイルドハイブリッド車や、三菱自動車のEV「i─MiEV」などに採用されてきた。これに対しNTOを使った新型電池は、理論体積容量密度がLTOを使った電池の約3倍で、長寿命化や充電時間の短縮化も実現した。

    安全性でも優位

     この新型電池は、製造コストが既存のリチウムイオン電池に比…

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