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海外投資家らが日本のスタートアップに注目、資金調達、M&Aに勢い=中村洋介
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海外が注目! 評価高まるスタートアップ 大型資金調達・M&Aに勢い=中村洋介
日本のスタートアップに投資する海外の投資家が増えている。2020年には、ネットショップ開設支援サービスを展開するヘイ(東京都)が、米国のベインキャピタル、ゴールドマン・サックスを含む国内外の投資家からの資金調達に成功。今年に入ってからはバイオ素材開発のスパイバー(山形県鶴岡市)が米国のカーライルや英国のベイリー・ギフォードなど海外投資家から総額244億円の第三者割当増資を行うことを発表したほか、クラウド人事労務ソフトを開発・運営するスマートHR(東京都)が約156億円を調達。AI(人工知能)を活用した学習教材を手掛けるatama plus(アタマプラス、東京都)が実施した約51億円の資金調達にも海外の投資家が参加した。
こうした動きの背景には金融緩和による世界的なカネ余り、デジタル領域などにおけるビジネスチャンス拡大といった環境変化に加え、日本に実力のあるスタートアップが増えてきたこと、日本のスタートアップ・エコシステムの成長ぶりが注目を集めたことなどが挙げられる。
資金力のある海外投資家による日本のスタートアップへの注目度がさらに高まっていけば、日本のスタートアップが大型の資金調達を実施しやすくなり、よりスケールの大きな事業展開を行う企業が増えてくることが予想される。
さらに、海外の有力企業に買収される…
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週刊エコノミスト
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