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ヘルステックでも王者狙うGAFAM、医療ベンチャーなど次々買収=土方細秩子
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米巨大IT 次の鉱脈は「ヘルスケア」 膨大な健康データを活用=土方細秩子
急成長中の医療領域のDX(デジタルトランスフォーメーション)。中でも注目分野のテレヘルス(遠隔医療)でGAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)の存在感が増している。
米国では新型コロナウイルスの流行で通院が困難になったことを背景に、遠隔医療サービスの利用者が急増。ブロードバンド回線のある家庭の64%が遠隔医療を利用(2021年6月時点)し、普及している。米調査会社グローバル・マーケット・インサイトによると、同分野の世界市場は20年の1420億ドル規模から27年には4270億ドル規模への成長が見込まれるなど、更なる成長が期待されるという。
GAFAMは、ヘルスケア関連の産業に目を付け、投資やベンチャー買収を行ってきた。遠隔医療はDaaS(データ・アズ・ア・サービス)とも呼ばれるほど、データ集積が重要で、ビッグテック企業との相性がいい。GAFAMが有する膨大な顧客データ、通信サービスを活用すれば、例えば、AI(人工知能)による診断の正確さを増すことに貢献ができる。
医療ベンチャーを買収
最も積極的なのがアマゾンで、他社と合弁で独自のヘルスケア事業を立ち上げた。配送サビースに関わる事業を活用し、ヘルスケア関連の検査キットや医薬品の配送などを通じた健康管理サービスが検討されている。
ア…
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週刊エコノミスト
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