経済・企業THE MARKET

東京市場 ストラテジストが読む 一喜一憂が続く中国リスク=秋野充成

 中国不動産大手、恒大集団が10月23日(日本時間24日)期限の米ドル建て債利払いを実施し、デフォルト(債務不履行)をいったん回避する見通しとなった。中国の不動産市場に端を発した信用不安懸念が沈静化する可能性がある。

 日本株は長期上昇相場に入ったと考えるが、日中の経済関係は密接不可分になっており、中国発リスクの程度を常に考慮せざるを得ない。

 中国の劉鶴副首相は10月20日の記者向け質疑で、「一部の大企業のデフォルトリスクを適切に処理する」と述べ、恒大問題解決を示唆していた。新華社通信も21日に「安定した経済運営には、金融安定を守る必要がある」との評論を公表。中国政府の意思と考えられるだろう。

残り560文字(全文859文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事