NY市場 量的緩和縮小で「買わないリスク」=堀古英司
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米連邦公開市場委員会(FOMC)は11月3日、新型コロナウイルス感染拡大以降実施してきた大規模な量的緩和の縮小を開始することを発表した。市場関係者の間には、2013年5月、当時のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が実質的に量的緩和の縮小を表明してから、わずか4カ月で10年物国債利回りが1.6%から3%にまで急上昇した記憶が強く残っている。
今回も量的緩和が大規模だった分、規模の縮小が始まれば債券市場にショックが走るかもしれない懸念が根強かった。要するに、量的緩和の縮小は過剰なほど織り込まれている状態だ。債券利回りが急上昇するかもしれないと思えば、債券の購入は控えるし、株式、特に成長株への投資は控える。13年の記憶が強い分、今回は早くから市場はこのような投資行動を取ってきたと考えられる。
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週刊エコノミスト
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