財務省の主計局次長に凱旋復帰 復興庁の福島関連予算を〝縮小〟に持ち込んだ「スーパー査定官」
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財務・主計局次長に復帰 復興庁の「スーパー査定官」
岸田政権の誕生を受けて、財務省は主計局次長の宇波弘貴氏(1989年大蔵省入省)を首相秘書官に送り出した。宇波氏の後任として主計局次長に就いたのが、復興庁へ統括官付審議官として出向していた阿久沢孝氏(91年同)だ。開出英之次官(86年自治省入省)より権力があるともささやかれた「スーパー査定官」だ。
阿久沢氏は財務省主計官として、地方財政や医療、社会保障予算を査定した経歴を持つ。予算要求側の総務省や厚生労働省から、妥協の余地がない査定が恐れられた。その存在感を出向先の復興庁でいかんなく発揮したのが、今夏発表された2022年度の概算要求案だった。福島の沿岸部で創造的復興を目指す「国際教育研究拠点」関連事業を、21年度当初予算で新規で2億円計上したのにもかかわらず、22年度概算要求は額を盛り込ま…
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週刊エコノミスト
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