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経済・企業 アウトドア

「西武グループ内でも大反響」ステップアウト後藤社長が追求する新しいアウトドアの形とは

Interview 後藤修久 新しいアウトドアの形を追求 グループ内のシナジー創出する

 新型コロナウイルス拡大の影響で、西武ホールディングス(HD)は2021年3月期決算で723億円の赤字を出すなど相当なダメージを受けた。この状況を打開するために、「環境」と、以前より西武グループの課題に挙がっていた「私有地の遊休施設の活用」という二つのキーワードが浮かび上がった。

 グループの新規事業を創出する専門部署「西武ラボ」も、アウトドア分野を検討していた。そして、アウトドアの入り口が何かを考えた時、西武造園が圧倒的な数を手掛ける公園がそれになることに気がついた。公園の管理運営やにぎわいの創出、造園建設業で培ったものづくりの技術もあったため、西武造園を中核としてアウトドア事業を推し進めることになった。

キャンプ用地で発電

 私は今年3月まで西武造園の子会社である横浜緑地に所属していた。ステップアウトで協業するR.projectは、そのときの競合先の一つ。当時から素晴らしい提案をする企業で注目していた。一方で、西武ラボでもR.projectの「なっぷ」というキャンプ場予約サービスが先駆的だと名前が挙がっており、R.project社長の丹埜倫氏の兄が西武HDの後藤高志社長の通訳を担当していた縁もあり、今回の協業が決まった。

 ステップアウトでは、まず公園と連携する形でコンテンツの創出を始める。西武造園がすでに公園でのバーベキューサービスを提供しているが、ランニングなどのスポーツやキャンプチェアに座ってただ過ごすだけでも立派なアウトドア、言葉に左右されない新しい楽しみ方を追求していく。

 そして、22年にはグループの私有地を使ったキャンプ場の開設を目指す。候補地として挙がっているのは軽井沢と箱根。はっきりとしたことを言える段階ではないが、軽井沢ではゴルフ場跡地の活用を検討中だ。箱根は、ザ・プリンス箱…

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