不透明要因の中、米長期金利の動向に注目=堀古英司
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NY市場 早期引き締めで金利低下も=堀古英司
11月末、株式市場に二つの新たな不透明要因が現れた。一つは新型コロナウイルス「オミクロン株」の世界的な感染急拡大。もう一つは、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「インフレは一時的」との見方を取り下げ、量的緩和を前倒しで終了する意思を表明したことである。
いずれも一見、株式市場にとってマイナス要因に見えるが、長期金利の動きを通した影響はそうでもない。ベータ株にしろデルタ株にしろ、ワクチン普及が始まって以降の変異ウイルス株は長期金利を低位安定させる効果があった。また現在のインフレはコロナの影響であり、サプライチェーンの問題さえ解決されれば、来年にはデフレ懸念さえ生じる。早期の金融引き締めはむしろ景気を冷やし長期金利を引き下げる。
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週刊エコノミスト
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