新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 FOCUS

低次元な米中の「外交ボイコット」応酬に日本が距離を取るべき理由=津上俊哉

「民主主義サミット」を開いたバイデン大統領だが…… Bloomberg
「民主主義サミット」を開いたバイデン大統領だが…… Bloomberg

北京冬季五輪に「外交ボイコット」 米中が「売り言葉に買い言葉」 距離を置くべき日本の立場

 米政府が12月6日、北京冬季五輪・パラリンピックに外交使節団を派遣しない「外交ボイコット」を表明し、英国、オーストラリア、カナダの3カ国が追随した。中国もこれに対して激しく反発しているが、この米中対立には次元の低さを感じざるをえない。互いに国内世論も強く意識して「売り言葉に買い言葉」に似たいさかいを繰り広げており、日本はこうした対立から距離を置くことが望ましい。

 米国は12月9~10日、日本や欧州、そして台湾も含めた約110カ国・地域の首脳らを招き、「民主主義サミット」を開催し、中国を「専制主義国家」として排除した。中国はこれに反発し、12月4日には「中国の民主」と題した白書を公表。「西洋の民主主義モデルを模倣するのではなく、中国式民主主義を創造した」と自賛する一方、米国を挑発するかのように「自国のモデルを他国に押し付けるやり方」を批判した。

残り718文字(全文1139文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事