経済・企業THE MARKET

東京市場 ストラテジストが読む 荒れ模様の22年も大型株がリード=藤戸則弘

 2022年の株式市場の焦点は、米連邦準備制度理事会(FRB)によるインフレ抑制政策が実現しさらに強化されるかどうかだ。昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)では、今年3回の利上げが中心軸だったが、高めの物価上昇率が継続する場合には、利上げの前倒しや回数の増加も想定し得る状況だ。したがって、今年の相場動向を展望するにはボラタイル(変動率が高い)な相場を想定すべきであろう。

 ボラタイルな相場になると、重視されるのは「売りたい時に売れる、買いたい時に買える」流動性の高さだ。相場が荒れた局面では、どうしても大型株優位の展開となる。昨年1年間の騰落率を比較しても、日本を代表する企業で構成されているTOPIXコア30指数は15・9%上昇したのに対して、日経平均株価は4・9%上昇、東証マザーズは17・4%下落と、その格差は大きかった。今年も、流動性のある大型優良株が相場をリー…

残り484文字(全文873文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事