東京市場 ストラテジストが読む 荒れ模様の22年も大型株がリード=藤戸則弘
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2022年の株式市場の焦点は、米連邦準備制度理事会(FRB)によるインフレ抑制政策が実現しさらに強化されるかどうかだ。昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)では、今年3回の利上げが中心軸だったが、高めの物価上昇率が継続する場合には、利上げの前倒しや回数の増加も想定し得る状況だ。したがって、今年の相場動向を展望するにはボラタイル(変動率が高い)な相場を想定すべきであろう。
ボラタイルな相場になると、重視されるのは「売りたい時に売れる、買いたい時に買える」流動性の高さだ。相場が荒れた局面では、どうしても大型株優位の展開となる。昨年1年間の騰落率を比較しても、日本を代表する企業で構成されているTOPIXコア30指数は15・9%上昇したのに対して、日経平均株価は4・9%上昇、東証マザーズは17・4%下落と、その格差は大きかった。今年も、流動性のある大型優良株が相場をリー…
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週刊エコノミスト
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