経済・企業 機械式時計の世界
品質はスイス製に劣らない、機械式70年超の日本ブランド=編集部
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林昌志 セイコーエプソン ウエアラブル機器事業部長
<INTERVIEW>
「エプソンの半導体技術を活用 品質はスイス製に劣らない」
70年以上にわたり機械式時計を中心に展開してきたオリエント時計を傘下とした、セイコーエプソンの事業責任者にブランド価値向上への考えを聞いた。
(聞き手=浜田健太郎・編集部)
セイコーエプソンは2017年に、腕時計専業メーカーの旧オリエント時計を事業統合して、「オリエントスター」「オリエント」の2ブランドを展開している。オリエントスターのモデルはすべて機械式だ。21年はオリエントスターブランドの誕生から70周年で、複数の記念モデルを発売し完売した製品もある。
記念モデルの一つが、ムーブメント(内部機構)を見ることができる「スケルトン」タイプの時計だ=写真。「ガンギ車」(一定の速度で歯車が回転するための部品の一部を構成)と呼ばれる部品に、従来の金属製ではなくシリコン素材を用いた。摩耗に強い素材であるため、ムーブメントが駆動する持続時間が従来の50時間からが70時間に延びた。
週末に時計を外すと月曜日には止まってしまうこともあるが、70時間駆動すればそうしたことが…
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週刊エコノミスト
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