インフレ・金利高で荒れる相場、大型優良株の選好続く=三井郁男
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東京市場 ストラテジストが読む 荒れる相場、大型優良株選好続く=三井郁男
世界の株式市場は、インフレと金利動向に神経質になっている。米連邦準備制度理事会(FRB)の保有資産縮小に前向きな姿勢も明らかになり、欧米でのインフレに加えて、米国は最大雇用に近づき、利上げ条件が整ってきた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者には、最初の利上げからFRBの資産縮小の実施まで短期間で着手することが適切との意見もあり、FRBのパウエル議長も年後半に縮小開始を示唆した。金融市場はFRBが3月にテーパリング(量的緩和の縮小)終了後、ただちに利上げが実施され、早ければ7月にも資産縮小が始まることを織り込みつつある。
株式市場は、急速な引き締めのリスクを懸念するとともに、FRBの資産縮小により、リスク資産から資金が流出する事態を想定し、赤字企業や株価収益率(PER)が高い銘柄が影響を受けつつある。
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週刊エコノミスト
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