緩やかなドル高・円安=深谷幸司
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ドル・円 緩やかなドル高・円安=深谷幸司
米国株は調整局面が続いている。米連邦準備制度理事会(FRB)が金融正常化を前倒しする観測が強まったためだ。米10年債利回りは新型コロナウイルス感染拡大後のピーク水準を超えてきた。米国債利回りの上昇により、資産に求められる利回りが上昇。資産価格には下落圧力がかかる。
為替市場は金利の高い通貨に資金が流入し上昇する。ドル堅調との見方は自然だろう。欧州中央銀行(ECB)はFRBに1年遅れで金融正常化に動きつつある。一方、日銀は年内現状維持を続けるとの見方が大勢だ。ドル独歩高、ないし円独歩安となりやすい。ドル金利上昇による資産価格への下落圧力、リスク選好の後退は円安の勢いをそぐ。緩やかなドル高・円安基調が続きそうだ。
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週刊エコノミスト
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