神崎修一/稲留正英
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編集部から
「食材の値段が2倍に跳ね上がった」「スーパーの棚は品不足でスカスカ」。本誌2月8日号の特集「とことん学ぶインフレ」を担当し、米国で暮らす日本人に現地の状況を聞いた。1970年代のオイルショックによるインフレを実体験したことがない世代の筆者にとっては、別の星で起きたことを聞いているようだった。
39年ぶりの物価上昇に見舞われる米国に対し、日本では強烈な値上げを実感することは少ない。それは「企業がコスト上昇を負担しているため」(エコノミスト)だろう。ただ、企業による「肩代わり」もそろそろ限界で、デフレの象徴だった牛丼は、大手3社がそろって値上げに踏み切った。
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週刊エコノミスト
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