桐山友一/秋本裕子
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編集部から
グレーのパーカーの胸に、鮮やかな緑色で「爽(さわやか) 飫肥杉(おびすぎ)」のロゴが入っている。東京・新宿にある宮崎県産品のアンテナショップを昨秋に訪れた時、思わず衝動買いしてしまった。それ以来、自宅では常にこのパーカーを着続けている。
今から20年ほど前、新聞社に入って最初の5年間を宮崎県で過ごした。何の地縁もなかったこの地で、焼酎文化の洗礼を浴びた。県内各地には大小さまざまな蔵元があり、飲み屋に行けばその町の焼酎がずらりとボトルキープしてある。
「霧島」(現在の「白霧島」)や「明月」、そして「爽 飫肥杉」もそう。県南へ出張するたび、連れて行ってもらった店に並んでいたのが「爽 飫肥杉」の緑色の瓶だった。焼酎はまさに地域の潤滑油であり、私も何度もお世話になったのを思い出す。
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週刊エコノミスト
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