原油高でエネルギー関連株に注目=藤戸則弘
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世界的にインフレリスクが深刻化しているが、物価に対する影響力が最も大きいのは、原油価格をはじめとするコモディティー(市況商品)の動向である。米ニューヨークWTI原油先物価格は1月に高値1バレル=88・8ドルを付けたが、これは中国株が急落した「チャイナショック」(2015年)以前となる14年以来の水準である。
原油価格上昇の背景にあるのは、景気回復で増加する需要に対して供給が追い付いていないことだ。石油輸出国機構(OPEC)の今年1月の生産量(日量・以下同)は、2814万バレルにとどまっているが、過去最高の生産量となった16年11月の3414万バレルからは17・6%減少したままとなっている。
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週刊エコノミスト
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