1月の消費者物価指数、食品などの物価上昇の広がりに注目=上野剛志
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今週のポイント 1月の消費者物価指数(2月18日) 物価上昇の広がりに注目=上野剛志
日本の物価上昇率がじわりと高まってきている。消費者物価上昇率(生鮮食品を除く、以下同じ)は昨年8月に前年比マイナス圏を脱し、直近である12月には同0.5%増と明確なプラスになっている。上昇の主因は原油価格上昇に伴うガソリンなどのエネルギー価格上昇(前年比16.4%増、寄与度1.12%)だが、近ごろは食料(前年比1.1%増、寄与度0.25%)などエネルギー以外の品目でも上昇が目立ってきている。
国際的な原材料価格高騰、物流費の上昇、円安の進行などを受けて、商流の上流に当たる企業物価が急上昇した後に高止まりしており(昨年12月の前年比は8.5%増)、企業においてコスト増の一部を販売価格に転嫁する動きが広がってきているためだ。
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週刊エコノミスト
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