当面は米金融政策への警戒が続くが、通年では上昇基調に=中川大輔
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NY市場 米金融政策への警戒が続く=中川大輔
タカ派な金融政策を背景に米株式市場のボラティリティー(変動率)が高まっている。ハイテク銘柄などを中心に構成されるナスダック総合指数は2021年11月から22年1月中旬の間に一時約20%下落。赤字経営の高成長企業や割高な企業の下げ幅はより大きく、約3カ月程度で半値まで調整した銘柄も珍しくない。
当面は3月中旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)が警戒され、割高なハイテク銘柄などには重しとなる展開が続こう。オミクロン変異株の影響で生産遅延が発生し、短期的にインフレ圧力が一層高まっている。インフレの減速を市場が確信できるまで、金融政策の不透明感は払拭(ふっしょく)されず、不安定な相場が続きやすい。
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週刊エコノミスト
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