経済・企業 資産形成・年金・仕事
キリンHD、ヤフーなどが相互に越境副業実験 人材「管理」から「成長」促す=編集部
有料記事
副業で異業種へ キリンとヤフーが人材相互活用 双日は子会社で仕事の幅広げる=中園敦二
<新働き方2>
キリンホールディングス(HD)、ヤフー、パーソルキャリアは今年2月1日から副業の人材と業務を持ち寄り、実証実験を始めた。期間は約3カ月間。原則リモートで稼働は週1回以下とする。企業間の人事交流ではなく、キリンHDがヤフー社員と、ヤフーがキリンHD社員と、パーソルキャリアがヤフー社員となど、おのおの副業として業務委託契約を結ぶ。副業の報酬は月5万〜10万円という。
今回の取り組みはパーソルキャリアが事務局となり、キリンHD、ヤフー、KDDI、コクヨ、富士通、三井情報、ライフルが集まり2021年4月に発足したコンソシーアム内で検討していた。
その第1弾としてキリン、ヤフー、パーソルキャリアの3社が、各社の「多様性(ダイバーシティー)推進事業」や「新規事業開発業務」に副業として取り組んでくれる人材を、それぞれ自社以外の2社から募集した。各社に応募した者の中から7人を選んだ。副業を単なる収入目的ではなく、「越境学習」の機会としてキャリア自律を図り、企業側も人材育成に役立てるという。
キリンHDは20年7月から副業に本格的に取り組み始め、21年2月から副業人材も受け入れている。一方、20年に副業人材を取り入れていたヤフーは「このような形態がスタンダードとなっていくと考え、対応できる組織のあり方も検討したい」という。
法政大学の田中研之輔教授は「組織内キャリアから自律型キャリアへのアクション…
残り566文字(全文1216文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める