経済・企業

《緊急特集》半導体不足 ウクライナ産のガスが需給のカギ握る

半導体製造用露光装置世界最大手、オランダASMLの工場。ネオンガスの代替調達先の検討を始めた(オランダ南部フェルトホーフェン) Bloomberg
半導体製造用露光装置世界最大手、オランダASMLの工場。ネオンガスの代替調達先の検討を始めた(オランダ南部フェルトホーフェン) Bloomberg

 半導体 ウクライナ産の製造用ガス 停滞なら需給逼迫のまま=大山聡

ロシアが2月24日、ウクライナへ軍事侵攻したことにより、半導体産業への影響が懸念される。なぜならウクライナは、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンなど半導体製造に必要なガス(希ガス)の産出国であるからだ。特にネオンガスについては世界の約70%を供給している。ネオンは半導体の露光工程に必要なガスで、現在不足している半導体製品のほとんどが製造工程でネオンガスを必要としている。

 萩生田光一経済産業相は、「ウクライナから調達する物資は複数の国から調達可能で、現時点で特段影響があるとは聞いていない」(2月22日の記者会見)と答弁している。

 だが、ネオンガスを供給するウクライナ企業のIceblick社の工場は、今回ロシア軍の攻撃を受けたと報道されているウクライナ南部のオデッサにある。もし、軍事行動の影響で工場の生産に支障が生じて供給不足に至り、これらのガスが取り合いになれば、単価が高騰する可能性が高い。ただでさえ半導体不足の問題が長期化する状況で、需給がさらに逼迫(ひっぱく)するのではないか、という新たな問題になりかねない。

 ロイ…

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