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ロシアの蛮行は「帝国主義」、防衛関連株が注目=藤戸則弘

東京市場 ストラテジストが読む 「帝国主義」の再来、防衛株が注目=藤戸則弘

 ロシア軍のウクライナ侵攻が現実のものとなった。武力で他国を支配する蛮行は19~20世紀前半までの帝国主義の再来そのものであり、21世紀の現代では想定できなかった事態である。ロシアのプーチン大統領は、旧ソ連崩壊後に北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大が止まらず、「やむを得ない措置だった」と語っている。

 第二次大戦後は、米国・西欧諸国によるNATOと、ソ連と東欧諸国のワルシャワ条約機構が対峙(たいじ)する構図だった。ところが、米国・西欧諸国とソ連・東欧諸国の経済格差が拡大し、ソ連崩壊とともに東欧諸国が相次いでNATOに加盟する事態が続いた。そして隣国ウクライナで2019年に就任したゼレンスキー大統領がNATO加盟を主張するようになり、プーチン大統領としては許容範囲の限界を超えたものと思われる。

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