新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 THE MARKET

プラチナ 当分は不安定な動き=中山修二

 ロシア軍によるウクライナ侵攻が続く状況の中、地政学的リスクを背景に白金(プラチナ)の価格高は当分続くだろう。白金供給の大手であるロシアからの供給量減少懸念が、強い地合いに結びついている。ただし、こうしたリスクは、すでに織り込まれつつある。さらに、白金の生産団体による世界の白金需給分析が、供給過剰で据え置かれたことも無視できない。

 従って、次の局面は欧米の金利情勢に反応する可能性が高い。米国は利上げが不可避な情勢で、利上げになれば、金利を生まない貴金属は魅力が薄れ、投資資金は金融商品にシフトしがちだ。また、ロシアへの制裁は欧米の景気にも影響するため、白金の需要動向には要注目だ。需給バランスをみると、供給過剰は在庫の精錬増強が主因だったが、そのペースはダウンしており、過剰感が薄れていることから、夏過ぎには需給タイト化の期待感…

残り49文字(全文415文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事